L I F E 雑 記

人生の終わり ⊥ 終わりの人生

Q. あなたは泣きながら文章を書いたことがありますか。

感情の種類は問いません。
手紙でもブログでも、日記でも、
なんでもいいです。

わたしはあります。
あるんですよ。

| “ 人生の終わり ” とはなにか

我々人間は、いつか死にます。

俄(にわか)に信じられないことですが、きっとアナタもわたしも死ぬのでしょう。
わたしは今40歳なので、上手くいって40年後くらいでしょうか。

わたしの義理のお母さんは、
私は150歳まで生きるのよ!(フンフンっ!)
と、鼻息荒めに仰(おっしゃ)っているので、
先日、妻と未来の子供たちのことをお願いしました。(笑)

世の中には色んな人がいます。
アナタは何歳で人生終わりますか?

それとも、
もう “ 終わって ” ますか?

| 人生はいつ “ 終わる ” か

わたしは、
人生の “ 終わり " は2つある
と思っています。

1つは、寿命。
もう1つは、、、なんでしょうか

アナタなら、なんて答えますか?
勿体(もったい)ぶって、申し訳ないですね(笑)

| “ 人生終わった ” と思ったとき

アナタも一度は言ったことがありますよね?

「あぁーー!人生終わったーーー!!」

はい、ありますね。

誰もが、いとも簡単に、人生終わらせた経験があるんです。
人生終わらせたくないのに。
死ぬ気もないはずなのに。

でも、人生が “ 終わった時 ” って、
大体の人が気づかない、とわたしは思うんです。

| 偉そうにするな、時間が経っただけだ

時は思春期。
少し、時を戻してみましょう。

アナタはご両親からこう言って叱られたことはありませんか?

子供のくせに、親に向かってなんて口の聞き方をしているんだっ!

どうですか?
この罵声(ばせい)、びた記憶ありますか
私は、あります。

この言葉、わたしは昔から不思議に思ってました。
子供の “ くせに ” ってなに、と。

堅苦しい話をします。
ここ日本では、法の下の平等というものが憲法で定められています。
親だろうが、子供だろうが、平等なのです

しかし、多くの大のオトナ達が、
オトナのくせに年齢の優位性や過去の生きてきた経験を振りかざし、
自分の子供より上に立とうとするのです。

わたしは今ならこう言い返します。
偉そうにするな、時間が経っただけだ

生と死の螺旋(らせん)の中で、
ただ、先に産まれただけ。
ただ、多くの時間が経過しただけ。

過去の経過した時間を振りかざし、
未来の世界を担う希望(こども)を卑下(ひげ)するなんて、もってのほかってことです。
それこそ、人生 “ 終わって ” ますね。

| “ 終わり ” を受け入れることで、人生が “ 始まる ”

こと人生において、
「過去」は最強の武器にはなりえません。
ましてや盾として使ったら、前述のような悲劇を産みがちです。

「過去」を振りかざすと傲慢(ごうまん)になる。(諸説あり)
ならば、我々が見るべきは、未来なのです。

もっと言えば、
最も受け入れ難(がた)い、
目を背(そむ)けたい、
己の “ 死(終わり) ” を受け入れることで、

人生が “ 始まる ” とは考えられませんか?

| もらうか、それとも与えるか

わたしは、20代後半からの約10年間、
自分の人生に興味がありませんでした。

一人っ子で独身だったわたしは、
両親からの、無言の奥義(おうぎ)である、

「ハヨ、ミヲカタメンカイ(早よ、身を固めんかい)」
日々かわしつつ生きていました

そんなわたしの生きがいは一つだけ。
「未来」がある人の成長を見届けること、でした。

わたしは、職場の後輩達に仕事を教えることが好きでした。
未来のない、つまり人生終わっている自分の成長よりも、
輝く未来を持ち合わせている人に憧れていたのです。

今思えば、
未来を持っている後輩たちに関与することで、
彼らを通して未来を見ていたのかもしれません。

そうです、わたしは

彼らに仕事の知識を「与え」
彼らから微(かす)かに輝く未来を「もらって」いたのです。

| お金の終わり

人生において、お金は良き相棒です。
時に、こいつが夢を叶えてくれたりします。

人生の終わりは、お金の終わり。
お金の終わりは、人生の終わり。

そう言っても過言ではないですよね。

時は再び、思春期。
無駄づかいをしたわたしは、母親にこう言われました。

「周り回って、世の中はお金」

その時、わたしは語気強(ごきつよ)めでこう言い返しました。
「そんなことない!お金より大事なものがあるはずだ!」

静かに母は言いました。

「そこからさらに周り回ると、世の中お金なのよ」

わたしは頬(ほお)を膨(ふく)らませながら、母親に踵(きびす)を返し、自分の部屋に帰りました。

それから25年経った今。
残り40年を生き抜くために、腐(くさ)らずに夢を追いかけるためには、

結局、お金が必要だったのです。

「世の中お金」と言いたくない。
でもお金がないと人生 “ 終わって ” しまう。

あの時の母親が、
どこまで意図(いと)してわたしにあの言葉を放ったかは判然(はんぜん)としませんが、
周り回って、伝えたい母親のその気持ちは、
大きな風船となってわたしの元に舞い降りてきたのです。

| 人生は “ 勉強 ” だ

アナタは勉強していますか?

わたしは最近、FP(ファイナンシャルプランナー)の勉強をしています。
かの有名な「世の中お金」という名言をわたしに放った母親は、

偏ったお金の知識しかなかったから、です。

この歳になって、勉強の重要性が身に染みます。
「数学Ⅲでやったことって、社会人になってどこで使うんだよ!」
とか、盛大に愚痴った経験ありませんか?

わたしもそうですが、どうして学生の時って、勉強が楽しくなかったんでしょう。

最近、その答えがわかりました。
1)なぜその勉強がしたいのか、という理由がない
2)勉強して知識を得た
あとに、その知識がどこで活(い)きるのかを想像(イメージ)できていない

きっと、この2つです。

わたしは、40歳の今この2つがはっきり答えられます。
1)2)とも、答えは同じです。

それは「家族を守るため」です。

「40歳だからこれから勉強しても遅い」
「定年までよく働いた。もう老後はゆっくりしたい」

断言しましょう。
こんな考えの持ち主は、その時点で人生が “ 終わり ” ます。

体力は落ちるかもしれない。
新聞に書かれた文字は見えにくくなるかもしれない。
長く勤(つと)めた会社から解放されて、もうゆっくりしたいかもしれない。

でも忘れないでください。
アナタのまわりに “ 誰かが ” いることを。

それは、家族かもしれない。
それは、友人かもしれない。
それは、天国にいる愛する人かもしれない。

物理的にはここにはアナタ独りしかいないかもしれないけど、
それでもアナタを必要としている誰かに胸を張って生きるためには、
日々勉強し、知識を増やして、成長した姿を見せることが必要なのです。

年齢なんて関係ない。
遅いことなんて、誰かが決めることじゃない。

人生は、勉強、です。

| 変わる人生(けしき)

わたしには、妻がいます。
とても尊(とうと)い、そして頼りにしている人間です。

わたしには、家族がいます。
結婚をしたことで、一人っ子だったわたしに、妹ができました。
祖父母を亡くしたわたしに、おばあちゃんができました。

自分のために生きることができなかった男は、
家族のために勉強を始めました。

目に飛び込むあらゆる情報を、
耳に入り込む全ての音源を、
そして、未来を、
自分の手で、足で、掴みにいったのです。

インドアで、家にいることが大好きなわたしは、
妻と出会って外の世界が楽しいことを教わりました。
変化が怖くなくなりました。

新しいことを始めると自分の中で何かが変わっていることに気がつきます。
赤が黄色に。
青が紫に。

その変化はすごく微(かす)かで、周りからは気づかれないかもしれないけど。
わたしの目が見ている人生(けしき)は、確かに変わったのです。

| さぁ、あなたはいつ“終わる”?

2021年も5月を迎えました。
今年ももうちょっとで折り返し。
歳のせいか、本当に時間が経つのが早いです。

この限られた人生で、わたしたちができることは少ないかもしれないけど。
あと40年なんてあっという間だということはわかっているけど。

“ 終わり ” を受け入れたわたしは最強で、
“ 勉強 ” を楽しめるわたしの人生はもう二度と “ 終わらない ” のです。

これまでに何をしてきたかなんて関係ない。
アナタの年齢に興味なんてない。

大切なのはきっと、
限られた時間を常に意識することだと思うんです。

「明るい老後を迎えたい」なんて言葉は聞きたくない。
その発言自体が「老後」を馬鹿にしている。

その「老後」には「アナタ」がいるんでしょう。
大丈夫、現在(いま)と同じく明るいものになっているはずです。

さぁ、カーテンを開けて外の空気を吸い込んだら、
大きく深呼吸。

あの時逃げ込んだ自分の部屋に踵(きびす)を返して、
新しい世界に一歩踏み出しましょう。

アウトドア好きになったアナタの前には、
今まで見たことのない人生(けしき)が手を広げて待っています。

「人生の終わり」や「終わりの人生」に “ 終わり ” を告げて、
一緒に最期(おわり)まで駆け抜けてやろうじゃありませんか。

大丈夫です、その時が来てもアナタは独りじゃない。
うちの義理のお母さん、150歳まで生きるらしいので(笑)

-L I F E, 雑 記